【読書メモ】怖くないタイポグラフィ

デザイン
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はじめに

こんにちは。
今日は書籍「怖くないタイポグラフィ」を読み終えたので、感想とともに内容を簡単にご紹介します。

ゼロから学べる超入門!フォントの良し悪しを判断するコツ。文字をきれいに並べる方法。文字をうまくレイアウトする法則。デザインが変わる。一生モノのスキルが身につく。
(楽天販売ページより引用)

こちらの本を書かれたのは、以前記事でもご紹介した「ふつうのデザイナーのためのタイポグラフィがうまくなる本」の著者、株式会社そうさすの加納佑輔さんです。

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こんな人におすすめ

タイトルや表紙に書いてある「新人デザイナーさんに読んでほしい!」という言葉からもわかるように、前著よりも易しく、タイポグラフィへの理解を深めることができる内容となっています。

前作「ふつうのデザイナーのための〜」が少し難しく感じた方(わたしです😅)も手に取りやすい本だと思いました。 

具体的には、以下のような方におすすめです。

  • タイポフラフィの基本を学びたい人
  • デザインを学んでいる学生(初学者)や新人デザイナー
  • なんとなくタイポグラフィに苦手意識がある人

反対に、すでにある程度の知識がある方には少し物足りないかもしれません。

本の構成

内容は大きく分けて「書体」「文字組み」「レイアウト」の3つから構成されており、以下のような章立てとなっています。

  • 第1章 フォントを使い分けよう
  • 第2章 文字組みの考え方
  • 第3章 レイアウト
  • お役立ちテクニック&知識集
  • タイポグラファの言い分

前著と異なり、今回は

🐻 くまさん:タイポに詳しいグラフィックデザイナー
😺 ねこさん:デザイン学生
🐸 かえるさん:くまさんの友人
🐤 ひよこさん:新人デザイナー

といったキャラクター同士の会話形式で話が進みます。

「1日10分×30日」の講義スタイルで、くまさんがねこさんの疑問に答えていく流れが中心。1日分は3ページで構成されているため、気軽に読み進められます。

各回の終わりには必ず「おさらいチェック」が設けられており、学んだ内容を実際に手を動かして確認できる仕組みになっています。

内容と感想をざっくりと

以下、書籍の内容を感想とともに簡単にご紹介します。

第1章 フォントを使い分けよう

「よい」フォントとは?から始まり、代表的なフォントや限定的な使い方をするフォント(UDフォントや学参フォントなど)の紹介、そして記号や約物へのこだわりなどについて紹介されています。

第2章 文字組みの考え方

文字組みとはなにか、そして全角/半角の使い分けや行間・行送りの考え方。そして文字組みだけでつくる魅力的なタイトルの作り込み方など。

お恥ずかしながら知らない知識が多く、文章を書く側としてもとても勉強になりました。

第3章 レイアウト

レイアウトを考える際に大切な、視線誘導や情報の優先順位の決め方、グリッドレイアウトの基本や活用法についての章。初心者にもできるだけ取り入れやすい方法を教えてくれています。

※グリッドシステムで有名なヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの本は初心者には少し難しいとのこと🐢(売り切れが続いて高騰していたので、重版した先月まんまと買ってしまいました……)。

グリッドシステム グラフィックデザインのために - ボーンデジタルオンラインブックストア
著者:ヨゼフ ミューラー=ブロックマン日本語版監修:白井敬尚日本語版デザイン:白...

代わりに、「グラフィックデザインにおける秩序と構築 レイアウトグリッドの読み方と使い方」がおすすめだそうです(前者と比べ、値段もお手ごろ)。

「行取り」は初めて聞きました。今のところ長文を扱う機会はあまりないですが、意識していきたいです。

感想

個人的には、前著よりも内容がするすると入ってくる印象があり、自身のレベルに合った本を読む大切さを痛感しました。

わたしと同じようにスクールなどで学んで「なんとなく知識はあるぞ💪」といったレベル感の方には、こちらを読んでしっかり理解した後に、「ふつうのデザイナーのためのタイポグラフィがうまくなる本」へとステップアップするのをおすすめしたいです。

また、本を読む前と読んだ後とでは、デザインを作る・見る際の意識が一つ上がった実感があります。
気をつけていたつもりでも、おそらく「知識のない人」のやる文字の組み方をしていたんだろうなと、恥ずかしくなってしまったくらいです(知識を得たからわかったことだと思うので、よかったです)。

なんとなく避けていた合成フォントも、実際に手を動かして使ってみることでハードルが少し下がった気がします。

レイアウトの章で解説されていたグリッドレイアウトについても、普段の制作でうまく落とし込めていなかったため、少しずつ慣れていきたいです。

書籍の内容は、一度読んだだけではどうしても抜け落ちてしまうので、何度も繰り返し読み、実践し、きちんと自身の血肉にしていきたいです(今は2週目を読み進めています!)。

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